理念
再生に向けた変化の「触媒」でありたい
迫りくる現実

旧耐震マンションだけで約100万戸といわれる中で、これまで建替えが実現したもの、実現しつつあるものを合わせてもようやく200棟足らず、戸数は1万4千戸に過ぎません。

仮に、今までのペースでこれを建替えるとしたら、すべて建替えるには千年近くかかる計算です。その間、その何倍ものマンションストックが加速度的に積み上がり、建替えも改修もできない老朽マンションで都市が埋め尽くされる。これが現在の延長線上に見えてくるマンションや団地など集合住宅の現実です。

再生に向けた変化の「触媒」そして「場」でありたい

問題の解決に向けた道を切り拓き、老朽化したマンションや団地を再生するためには、建替え以外の選択肢の多様化と同時に、当事者である区分所有者自身の意識改革が欠かせません。これから再生への取り組みが求められるマンションや団地では、管理組合や個々の区分所有者が、自分たちの大切な資産の将来を自発的に考えない限り再生に至る途はないからです。建替えの難しさは詰まるところ合意形成の問題に行き着くといっても過言ではありません。そして、合意形成には多くの問題を交通整理し、進むべき道筋を示す水先案内人が大切です。

萩中住宅から中野広町、そして諏訪2丁目住宅。権利者のみなさんだけでなく、その道程で企業や専門領域を超え多くの仲間と知り合い、刺激し合い、助けられながらここまでやってきました。それらの関係をもとに、私たちは単なる事業コンサルタントとしてではなく、人と人との間に結び目をつくり、この世界に新しい化学変化を起こす触媒役となることを目指しています。

萩中住宅で初めて建替事業を経験して以来、集団内部での合意形成においての「場」の重要性に着目してきました。「鳩ノ森」は皆さんが抱える問題の解決の糸口を見つける「場」でありたいと思います。

 

私達の考えるマンションの再生

マンション団地の再生は、コミュニティの再生

私達が目指すのは、建物の再生というプロセスを通して、そこに住み生活する皆さんが、住まいや、近所、生活環境の今と将来を考え、新しい住まい方やコミュニティの有り様を再発見することです。

実現可能な計画を立て安全のルートを探す

私たちの役割はいわば再生を目指す皆さんのシェルパ。課題を早期に発見し、皆さんの体力に合った適切なルートを探し出し、安全で確実に目的に導くことであると考えています。

小さな事務所でもネットワークは広大です

これまでの経験(失敗も含めて)から学んだこと、培った行政や企業、あるいは様々な専門家とのネットワークを活かして、実現可能な計画作りとその実現のお役に立てればと思います。

マンション再生に関しては平成26年12月に敷地売却制度が創設されたのをはじめ、団地再生のための事業法制定に向けた検討開始など、この数年大きな動きが予想されます。マンションの現場と政策立案や研究の先端を繋ぎながら、成熟化社会の新しいまちづくりの明るいモデルを、区分所有者の皆さんと目指したいと思います。

 

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